FC2ブログ
1012345678910111213141516171819202122232425262728293012

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

但馬幸平

同窓会の席で、僕の隣に座っている洋子がこう切り出した。
「ねぇ、但馬幸平って覚えてる?」
その名前を聞いた瞬間、懐かしい思い出がよみがえってくる。

但馬くん……
彼は6年生の途中から転校してきた。
それまで誰ともしゃべらなかった僕に、いつも話しかけてくれた。
休み時間には、学校の七不思議、先生たちのあだ名、
クラスの女子たちの品評……。
話題が尽きることは無かった。

授業中、二人で窓の外を眺めながら、流れる雲のかたちを見て、
「あれは○○君に似てる あの形は先生の輪郭ソックリ!」
とヒソヒソ話しては、二人でクスクス笑いあったりしたものだ。
それから、まだまだ思い出はある。
今まではただ退屈だった運動会や遠足も、彼のおかげで楽しく、
懐かしいものとなった。

ただ……彼は少し変わっていた。
それまでどんなに楽しく話していても、他のクラスメイトから
何かを言われると、急に険しい顔になって押し黙るのだ。

……何を言われてそうなっていたんだっけ……。

などとボンヤリ考えていると、
洋子の向かい側に座っている田中が身を乗り出し、しゃべり出した。

「おお、覚えてるよ。あいつ、少し変わってたよな。」
「やっぱり? 気味悪かったよね。」



「あいつ、いつも一人でブツブツしゃべってたよな。
 一体何と話してたんだろうな……」




(解説)

また過去作。
「僕」はクラスメイトには見えない存在であり、但馬くんは
「僕」が見える稀な存在である。

↓2ちゃんねる投稿時のヘッダー(初出「じわじわ来る怖い話part5」)
909 :sage:2007/08/03(金) 16:25:13 ID:7Z6vQN8a0
スポンサーサイト

テーマ:創作シナリオ
ジャンル:小説・文学

コメントの投稿

secret

COMMENT

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

imikowa88

Author:imikowa88
自作小説みたいなものを
不定期更新します。

保管庫みたいなものなので
あたたかい目で見守ってください。

作者解説を読みたい場合は、
[続きを読む]をクリック、
またはタップしてください。

最新記事

最新コメント

カレンダー

10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

QRコード

QR

アクセスカウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。